理事長あいさつ
新年あけましておめでとうございます。新たな年を迎えるにあたり、皆様に心からのご挨拶を申し上げます。
昨年は新型コロナ感染症が5類感染症へ移行し、自粛ムードが緩和されました。しかし、物価の上昇が長期化し、消費者の買い控えに繋がっています。コロナ禍だった期間も毎年賃上げが行われてきましたが、それを上回る物価の上昇が消費者の購買意欲を押さえつけている要因と考えられます。このような状況の中、ますます高齢化が加速し労働者人口が減少していく「超高齢化社会」に突入していきます。誰も経験したことのないこの環境にいかに適応し、成長できるかが重要となります。
シルバーの事業は、会員の皆様の生活の一部を支えるとともに、豊かな老後を実現するためのサポート的な役割も果たしております。
令和5年度の当センターの事業実績は、10月末日時点で請負契約が前年度比約82%、派遣契約が約149%となっています(適正就業を進めていることから、請負から派遣への移行が多数あり)。会員や地域の皆様の不安や悩みを少しでも緩和する助けとなれるよう、この数字を1%でも多く上げることが、我々センターの使命です。
令和6年はシルバー人材センターの働き方も変わらなければいけない年になります。まず1点目は請負から派遣への切り替えです。これまでも多くの就業場所で請負から派遣への切り替えを実施してきましたが、適正就業の観点からさらに多くの就業場所での切り替えが必要です。2点目には令和5年4月に国会で成立したフリーランス新法になります。令和6年秋ごろまでに施行される予定です。この制度は個人事業主として就業しているシルバー人材センター会員の皆様にとって深く関わりのある法律です。シルバー人材センターの対応等についてはまだ決定していない部分が多くあり、決まり次第皆様へはご説明させていただきますのでよろしくお願いします。
また、この1月よりオンラインでの入会説明会の運用を開始しました。今まで時間の都合が合わなかった方などの入会説明会への参加のハードルが下がり、多くの方にご入会いただけるものと考えております。令和6年が皆様にとって良い年となりますよう、ご祈願申し上げまして新年のご挨拶とさせていただきます。また一年、シルバー人材センターをどうぞよろしくお願いします。